独特の手順が我が家のマンションも、竣工してからはや15年超。
新築でなく中古で買ったのだが、当初から何も手を加えていない状態だった。
我が家の風呂も、家族4人毎日フルで使用しており、大分汚れやカビ・ガタがきていることもあり、思い切ってリフォームすることになった。
どうやってリフォーム工事まで辿り着けるのか。
バスルームのリフォームは、安い工事でも100万円はくだらない大きな費用のかかるプロジェクトである。
だから、普通にインターネットで調べても、リフォーム業者のウェブサイトには当たるものの、なかなかニュートラルで公平なアドバイスが得られにくい。
風呂リフォームにおいては、単に家の部品を交換するのではない、独特の手順があることに気付いた。
色々と調べた結果得られた、その手順やフロー、要所要所の注意すべきポイントについて紹介したい。
風呂のリフォームは投資効率抜群💰
まず、風呂のリフォームについて、声を大にして言いたい。
風呂リフォームは投資効率が抜群に良い と。
というのも、自宅に次いで大きな買い物と言えばクルマ🚙がある。
限られた給料の中で日々節約をしながら、投資をして早期リタイアや億り人を目指している人ならわかるけど、クルマは車検・税金・ガソリン代・駐車場代など、やたらと金食い虫であることは周知の事実だ。
そんな中、毎日運転することを強いられるような地方でもない限り、週に1,2回運転するかしないか、という都市圏内に住んでいるサンデードライバーの電車通勤サラリーマンには、非常に資産回転率が低い(効率が悪い)。
つまり、回転率が低く金食い虫な資産であるクルマは、買ってはいけない地獄の資産といえる。
※もちろん、クルマを運転するのが趣味だったり、自身のクルマを保有することに価値を感じている人は、上記の議論にとって例外であることは強調しておきたい。
一方でお風呂は、毎日クルマに乗らないサラリーマン世帯にとっては、非常に回転率の高い資産である。
まず、家族全員が毎日使うので、1日に家族全員分の回数使用される。
風呂は自宅リフォームの最終案件
我が家は2007年竣工、築15年超の都内タワーマンション。
元々はDINKS向け1LDKの間取り(広々リビングと大きめの1部屋、WICのみ)であったため、夫婦子供計4人の子持ち世帯には少々使いにくい造りだった。
なので、まずは間取りや壁の位置の変更、廊下兼玄関をLDKに取り込むなどの大規模リフォームから始まり、そうこうしているうちに築15年経ったところで、ビルトイン食洗器やビルトインエアコン、ガス給湯器、ガスコンロやその上の換気扇、トイレなど色々な箇所でガタがきているので、所々、リフォームや機器の新調・入替を進めてきた。
そして、今回の風呂でほぼ全リフォームが完結するといっていい。
風呂をリフォームしたきっかけ
上記のとおり、部屋の全体リフォーム、キッチン周りの機器、トイレまで更新を済ませたので、もう充分という見方もあるかもしれない。
ビルトインエアコンや、食器洗い洗浄機などの更新は、簡単に更新できないと思われるが、調べてみると意外と簡単に更新できることがわかった。
『交換できるくん』は、メールや専用フォーマット上での写真のやり取りで、下見などの出張コストを抑制することで、各種住宅機器の更新費用を抑えることができます。
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これまでの度重なるリフォーム・更新で、家の機器・設備はその気になれば、真新しい設備に替えられる、という意識が根付き、大分ハードルは下がっていた。
そんな中、とうとう我が家の風呂も、以下のネックポイントが日に日に気になってきた。
リフォームのきっかけとなる既存バスルーム気になる点
- 何度細かい所や奥部まできちんと掃除をしてもどこか漂う異臭
- 頑張ってこすってもなかなか取れない黒カビ
- 汚れやすい浴槽
その上での上記に述べたバスルームのリフォームに係る投資効率の良さに気付いたところで、リフォーム決断に至った。
バスルームリフォームまでの手順
さあ、本題。
では、どうやってベストなリフォーム業者の選定からリフォーム工事の着手まで辿り着けるのか。
普通に調べても、リフォーム業者のウェブサイトには当たるものの、なかなかニュートラルで公平なアドバイスが得られにくい。
そこで、根気強く色々と調べた結果、以下のフローで臨むのが良いとの結論に至った。
バスルームリフォームはこうやって進めよう!
- システムバスか在来工法か、選ぶ
- 理想のバスルームをイメージ
- メーカーのショールームでプラン作り
- リフォーム業者見積サイトに登録
- 各業者よりアポ・現場の下見
- 各業者から見積もり⇒比較
- リフォーム業者を選定、他社への謝絶
- 正式に工事請負契約締結・着手金
- リフォーム工事実施
- 工事状態確認
- 補正工事
- 残金送金・契約完了
- リフォーム完了・新しいバスライフ
システムバスか在来工法か
殆どのケースは、我が家も含めてシステムバス(ユニットバス)を選択することになる。
しかし、稀にこだわりの強いバスルームにしたいのであれば、従来工法のみ可能な完全オーダーメイドとなる。
そもそも、両者の違いは何か
ユニットバス(システムバス):浴室の各パーツ(床、壁、浴槽、天井など)を工場生産しておいて、現場で組み立てる工法
在来工法:現場に防水加工を施した上で壁や床をつくっていく昔ながらの工法で、浴室の広さや形に合わせて柔軟な施工が可能
メリット | デメリット | |
システムバス
(ユニットバス) |
・費用を安価に抑えられる
・工期が短くて済む ・水漏れの心配がほとんどなく、断熱性能も高い |
・こだわりが強いと反映できない自由度の低さ
(限られた範囲内での組み合わせに限定される) |
在来工法 | ・細かい部分にわたってこだわりを表現できる
(こだわりのタイルや檜の浴槽など、こだわりの詰まった 自分だけのオリジナル空間を作れる) |
・オーダーメイドなので費用が高い
・工期が長期化する可能性 ・経年により防水性が劣るほか、メンテナンスも必要 |
理想のバスルームのイメージを
ショールームでプランを作ってもらう前に、この作業がかなり重要。
何故なら、ショールームではシステムバスとはいえ、最近は色々なニーズに応えるために、様々なスタイルのバスルーム空間をくみ上げることが可能であり、浴槽の形から色、タオル掛けやラックの有無・大きさ・素材、壁のパネル・タイルの素材や色、柄など様々なパターンから選択が可能である。
なので、予め自分なりに完成後のバスルームのイメージを持っておかないと、膨大な種類のパーツ種類を前に呆然と佇んでしまうこと、間違いない。
ちなみに、自分は
- 帰宅するのが楽しみになるような極上のお風呂空間
- 伝統的な白基調ではなく、ゆったり癒されるような暗めの高級感ある色調
- できれば、肩湯などのリラックス機能を追加
- 高級感と満足度の高いオーバーヘッドシャワー
というイメージを持っていたので、
大手2社なら、LIXILのスパージュ、TOTOのシンラの2択になるだろうという腹積もりで、ショールームに臨んでいた。
LIXILのスパージュ
TOTOのシンラ
メーカーのショールームでプラン作り
ある程度、具体的なイメージが固められつつ段階で、今度はメーカーのショールームに行って、具体的なプラン作りに着手しよう。
ここで、プラン作りをリフォーム業者ではなくて、メーカーのショールームで行なうのか?
そこそこ大きいリフォーム業者なら、郊外ロードサイドにちょっとしたショールームを兼ねた店舗を構えている業者もいるだろう。
確かにリフォーム業者のショールームなら、プラン作りから契約、着工までワンストップでスピーディーに進められるメリットはあるだろう。
しかし、それでも敢えて、業者とは違うメーカーのショールームでプラン作りをする理由がある。
メーカーショールームでプラン作りをする理由
- 業者だと、工賃の高いオプションやプランにされがち
- メーカーなら、オプションやパーツ、パネルの種類・色の種類がほぼ全て揃う
- メーカーなら、バイアスなしで中立な視点でプラン作りをしてくれる
- プラン作りの後に業者を選べば、相見積もり等ベストな業者を選べる
つまり、バイアス(業者が儲かるようなセールストークや高いオプションを勧奨される等)を掛けられることなく、自分の希望するイメージや限りある予算を元に、落ち着いてプランを練ることができる。
また、それぞれのパーツやプランについての知識も、メーカーのスタッフの方が知識が豊富だ。
一方で、リフォーム業者は様々なメーカーの製品を取り扱っているので、工事に係る知識は多少あるものの、それぞれの部品やパーツに関する細かい知識までカバーすることは難しい。
つまり、結果的にメーカーショールームの方が、希望に沿ったプランができる可能性が高いのだ。
それに、プランが固まったうえであれば、その後は見積⇒契約⇒工事を残すのみであるから、下見や見積もりの態度や対応の仕方、見積金額等の面からより落ち着いてじっくりと複数業者を比較検討したうえで、ベストな業者と契約できる可能性が高い。
ちなみに、LIXILとTOTOの東京ショールームは共に新宿にあるので、メーカーが固まっていなくても1日で両者をはしごすることも可能。
その日にいきなり訪問する(セルフ見学)のも可能だが、
できれば、専属のコーディネーターの方と見学しながらプラン策定する事前予約をおススメしたい。
また、プラン策定後もオンライン相談でプランの修正、計画書の再作成も可能なので、途中で気が変わったり部品やパーツを一部変えるといったことも可能である。
それに、自宅にいながら夜間でも対応可能であるので、かなり気軽に相談できるのもメリットだ(筆者もオンラインで2回ほどプラン変更をお願いした)。