の今月から始まった「週間相場予想」📈
前回は株式を中心になかなかの内容で相場を当てることができた後の今回3回目。
いよいよ筆者が意識してきた4月のブルアノマリー最終週。個人的には今週とGW前の来週2日が結構重要になってくると思っている。
※先週の記事では、チャートが見られなくなり大変失礼しました。
解決策として、今回はチャートの貼り付け方を変えています。上手くいくといいですが…
先週(4月17日~21日)の振り返り✅
2023年4月17日(月)~21日(金) | 相場 | 戦略 | 結果・振り返り | |
株式🏢 | 日本国内 | 堅調 | バリュー・大型 | 👏当たり |
海外(主に米国) | 強い↗ | バリュー・大型 | 微妙🤔 | |
為替💱 | ドル円 | レンジ | レンジトレード
131~135 (前回からやや円安寄) |
👏当たり |
その他先進国 | レンジ | レンジトレード | 微妙🤔 | |
新興国 | 通貨による | 高金利通貨
レンジ下で買い |
👏当たり | |
その他 商品等🥇 |
金 | 下落↘ | 天井感・米金利上昇で売り | 🎯大当たり👏 |
原油⛽ | 上昇↗ | 底打ち感・ウ戦争長期化 | 💀大ハズレ | |
仮想通貨 | 上昇↗ | 良好相場の影響 | 💀大ハズレ |
国内・海外株式
TOPIX
国内株は 👏当たり!!
先週も見事に週初から一直線に右肩上がりで上がった後は狭いレンジ圏で上がったり下がったりを繰り返し。でも、予想のとおり「強い」というより「堅調」。
週内の筆者ポジションとして、高値で含み損になっていた日経レバのETFポジションを一部損切り&日経インバース買いと、日経ポジションのショート方向に動かしている。
個人的にはそろそろ天井なのではと感じつつも、まだまだ日経レバロングの含み損ポジションが残っているので、今週、来週の高値を見極めつつ、極力撤退気味に、ポジションを軽くしていきたい。
※🎌国内株は、日経225だと有名&大型株、特にソフトバンクやUNIQLOに振らされてしまうこともあるので、東証上場全銘柄のTOPIXで見ています。
S&P
一方で、米国株指標であるS&Pは、ハズレに近い「微妙」…。
米経済指標が意外と強く、政策的に金利上昇余地が出てきたことで金利が上昇し、株価の押し下げ材料に繋がったみたい。
NASDAQ
その一方で、新興株中心のNASDAQは引き続き弱めにもみ合いながら低下。これは、先日の予想通りといえる。
今までの超絶緩和マネーによる、一部行き過ぎたベンチャー投資やIT・テック系への資金流入の巻き戻しが続いている。
それに、借入負担の影響の強い新興株が多いこともあって、週内の金利上昇が効いて、横ばいのS&Pよりも悪化傾向にある。
為替💱
ドル円
ドル円は「🎯当たり」だったのではないだろうか。135円の節目を天井に見事に跳ね返されている。
前回よりやや円安寄りというのも当たっている。
ただ、筆者はこれ以上の上昇を警戒し過ぎてしまい、ドル円ロングを打てなかった(基本ドル円ショートの戦略)。
19日水曜日に思い切ってドル円ショートを出して、134円付近で益出し。
135円が壁になるか、それとも136円台をうかがう展開か、読みづらい…🤔
ユーロ円
しかし、ユーロ円や豪ドル、NZドルなど米国以外の先進国通貨は週半ばで上昇したものの、上値で跳ね返された展開。
動きの動機となった背景はつかめず、ドル円と同じような動きに終始した印象。
南アフリカランド
新興国通貨は狭い圏内でのレンジ相場だったので、概ね「🎯当たり」かな。
予想ではレンジ相場なので、下目で買いスタンスと言ったが、狭いレンジということもあって「買い場が無え…。」
したがって、ロングポジション増やせず…(何とか以前からのロングを握力でガチホできている…)
引き続き、天井を見極めて益出し待ちです。
その他商品
金🥇
金は「🎯大当たり👏」
株等のリスクマネーへの資金流入の動きから、ディフェンシブ商品である金から、リスク商品へ資金が流れる動きとなるという予想だったが、実はプロセスが違う。
金利上昇が起こったことで、相応の金利を生むドルへの資金流入。金利を生まないゴールドに振っていた資金からの流出💸が起こったことで、優位な下落が見られたものによる。
とはいえ、方向感としては当たりである。いままでの含み損を抱えていたゴールドのショートポジションが一気に良化してきた🤗
原油
原油は先週の🎯大当たりに近い当たりからの💀大ハズレ。
先週はOPECで産油国が減産姿勢を示したことで大幅に上昇した流れからの揺り戻しが大きかった…😥
前回は「米FRBを中心とした極度の利上げ姿勢が緩んできていることによる、引き締めの揺り戻しにより株や為替で起きているリスク資産への揺り戻しの一環だと思う」と書いたが、完全にその逆になってしまった。
金利上昇、利上げ姿勢への警戒によるリスク資産への買い控え、という展開…
仮想通貨(主にBitcoin)は、SBI証券でチャートが出ないので省略…。
今週は407万円⇒372万円と大幅低下。
こちらもNASDAQや原油と同じような動きですね。
一時期、リスク資産に代わる代替資産、などと言われてきた時代もありましたが、結局はリスク資産の一つとしての動きとなってきました。
今後は、金利低下による市中マネーの投資意欲の上下に伴う価格上下という値付けがされそうです。
とはいえ、一時期の陶酔的な一大ブームは過ぎているので深入りは禁物かと思われます。
今週の相場観
まず、大きな相場観でいうと、冒頭の投資スタンスは変えない。現在の4月中は、ステイでいいだろう。
ただ、これまでは「彼岸底となった3月下旬からSell in Mayで売るべき5月GWまでの間である今は、相場が上がりやすい時期なのではないかと考えている」といってきたが、いい加減、最終週でもあるので、そろそろ年度初めのラリーが尽きてくるころではないかと考えている。
今週からは『Sell in May』の調整局面をかなり意識し来るリスクオフ局面に備え、早めに利益確定&損出し、手元流動性を備えるか、ショートポジションの仕込みをする時期かと考えている。
(ただ、ショートを振る場合はタイミングをかなり考えないと、ポジションを持っているだけで日々のランニングコストがかかりがちなので、なるべく暴落直前まで引っ張る意識は持っておいた方がいいと思う)
株式見通し
上記の相場観をベースとして、月内において株式は堅調ではあるが、利益が出ている玉はなるべく益出しをしておくのがいいだろう。
特に含み損を抱えている新興系・テック系にとっては逃げ切るチャンスかもしれない。
米国株においても、基本的には利益確定、損失確定をお勧めしたい。
こちらもNASDAQは損出し&ショートの構築、手堅いS&P、もしくは大型株は利益確定のチャンスだと思う。
比較的好業績だった大企業もこの前の決算を終え、株価が中だるみしやすい時期に来ており、これ以上の保有は危険かと思う。
【以下、前回と同内容】
~アノマリーと3ファクターモデルのコラボレーション~
なお、株式の種類としては国内外ともにバリュー・大型を特に優先したい。
というのも、証券アナリストの筆者としては個別株式を選定する上で、証券理論にある「3ファクターモデル」(※)はかなり有効と考えている。
※株式は大まかに、①大型・小型、②バリュー(割安)・グロース(成長)、③株式市場自体の期待収益性 に分けられ、その時期ごとにパフォーマンスに偏りが出るとした理論
筆者の仮説として、金利低下時は ①小型、②グロース がアウトパフォーム(高い収益)する一方で、昨今の金利上昇局面は、その逆になるのではないかと考えている。
例えば、コロナ下の下では、各国の大規模な緩和策によって、政策金利が大幅に低下した結果、ITや半導体系の小型グロース株が躍進し、米国株式市場でもダウ工業30種平均よりも、NASDAQが大幅上昇したのは記憶に新しいかと思う。
その後は、FRBの緩和停止・大幅利上げに転換した結果、NASDAQは大幅低下した一方、ダウはそれなりに堅調となっている。
また、日本国内でも最近は長年見放されていた低PBRの銀行株や鉄鋼株が活況となっていることにも注目したい。この流れは、4月のプチ好況時にも引き続き継続するのではとみている。
為替💵
為替においては、主には米FRBの動向次第、ということでスタンスは維持。
(前回の目線)
今までは、コロナ明けによるリベンジ消費やウクライナ戦争による原油・商品価格の上昇による世界的な物価上昇による景気減退を抑制するために、FRBがかなりのペースで政策金利を上げてきたが、ここ最近は①物価上昇が一服する気配が出てきたこと、②金利の過度な上げ過ぎによる景気悪化の責任を問われかねない ことから、いままでどおりの金利上昇をかなり警戒しヒヨってきている。
足許4月は未だ先が見通せず、当面は0.25%か0%の利上げ停止か、の議論が続きそうだったが、足元の経済指標の鈍化を受け、次回FOMCは0.25%の利上げの見方が上昇している模様…。
(今回の目線)
これに加え、今週は足元の経済指標が思ったよりも好調だったため、金利上昇をヒヨるどころか「これまでの金利上昇維持でいいじゃん」的な余地が生まれている状況にあると思う。
したがって、今後も経済指標が良い状態が続くと、場合によっては137円付近を試す円安の流れもあるかもしれない。よって132円~136円までのレンジを予想する。
(前回よりレンジを+1円安方向に修正。)
新興国を中心とした高金利通貨は、それ自体の需給もさることながらドル高・ドル安の影響が大きくなってきている。
金利上昇の影響でドル自体、新興国並みに金利を生む通貨となっているため、ドルが買われれば新興国から資金が引き上げられてドル資産に移る構図が増えているためである。
したがって、戦略としてはドル、高金利通貨ともに、レンジの下で勇気をもって買って、高金利メリットであるスワップポイントを享受し、レンジ高めに至ったタイミングで思い切って手放す戦略が好ましいだろう。(なかなかうまくいかないけど…)
その他商品等
金🥇は、今週の下落の流れを引き継ぐ形で、下落基調とみている(前回から不変)。
それまで、ウクライナ戦争等もあって安全資産の金がかなり長い間上昇してきた反動が起きやすいということもあって、当面は金利上昇基調のドル相場を見極めつつ、とりあえず月内は弱気姿勢とする。
原油⛽はもみあいとみている(これまでの上昇から弱気入り)
足許の金利上昇に対するリスク資産への警戒感、今後5月入りする『Sell in May』にかかる原油を含めたリスク資産への警戒が必要な点から。
仮想通貨は、かつての参加者がいないこと、流動性が低く読み切れないことから様子見。(やるとすれば、リスクテイク相場ということで押し目を買いに行った方がよいかな…)