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投資と生活改善情報マガジン

週間相場予想(2023年4月17日~21日)📈

これとなく先週末から始まった「週間相場予想」📈

今までは、相場観は持っていても、どんどん次々の予想を立てるだけで、過去の振り返りをやってこなかった😥

これは個人投資家の陥りやすい悪癖なのでは、と考えるようになってきている。

自身の相場観の確かめを行い、その結果を分析することで、自身の相場観自体、そもそも当たりやすいのか適当なのか、知ることが重要だし、それを繰り返すことによって磨き上げ、勝率を高めることができるのではないだろうか。

これまでの愚かな自身への反省も踏まえ、今後は毎週土曜日、先週の各商品の動きと予想の振り返りをして、来週の展望を改めて考えていくPDCAサイクルを回していきたい。

しいては、そのサイクルの中で皆さんの投資に係る参考になれば幸甚でならない。

先週(4月10日~14日)の振り返り✅

2023年4月10日(月)~14日(金) 相場 戦略 結果・振り返り
株式🏢 日本国内 堅調 バリュー・大型 🎯大当たり
海外(主に米国) 強い↗ バリュー・大型 👏当たり
為替💱 ドル円 レンジ レンジトレード

130~133

👏当たり
その他先進国 レンジ レンジトレード ハズレ😥
新興国 通貨による 高金利通貨

レンジ下で買い

微妙🤔
その他
商品等🥇
下落↘ 天井感・米金利上昇で売り 微妙🤔
原油⛽ 上昇↗ 底打ち感・ウ戦争長期化 🎯当たり
仮想通貨 上昇↗ 良好相場の影響 👏当たり

国内・海外株式

TOPIX

国内株は🎯大当たり!!

見事に週初から一直線に右肩上がりで駆け抜けていった👌。まさに、年度初めアノマリーが見事に決まった週相場だった。

週内に鉄鋼株のロングポジを新規保有したけど、もう少し日経レバ2倍ETFを仕込んでおけばよかった…😥

ちなみに、🎌国内株は、日経225だと有名&大型株、特にソフトバンクやUNIQLOに振らされてしまうこともあるので、東証上場全銘柄のTOPIXで見ています。

S&P

一方で、米国株指標であるS&Pは、日本株に比べるとやや控えめな伸び

それでも、米経済指標の伸び鈍化を受けた、引き締め緩和の期待から株式は上昇している。

NASDAQ

その一方で、新興株中心のNASDAQはもみあい、言い換えれば伸び悩んでいる。

今までの超絶緩和マネーによる、一部行き過ぎたベンチャー投資やIT・テック系への資金流入の巻き戻しが続いているのだろう。

為替💱

ドル円

ドル円は「🎯当たり」だったのではないだろうか。134円の節目を天井に見事に跳ね返されている。

ただ、筆者はこれ以上の上昇を警戒し過ぎてしまい、思い切ったショートを触れなかった。

金曜日夜にようやくドル円ロングを益出しして、ショートを振ったところ。

上手いこと、跳ね返ってほしい…🙏

ユーロ円

しかし、ユーロ円や豪ドル、NZドルなど米国以外の先進国通貨は軒並み上昇となったのは読めなかった…。

というのも、欧州を中心に米国経済が世界に先駆けて経済指標の悪化がみられたことから、金融政策としても世界に先駆けて金融引き締めを緩和、場合によっては緩和再開になるのでは、という声も出ているからである。

したがって、ドル売りその他先進国買いの動きから、対ドルに対し上昇したことが要因とみられる。

特にNZドルは、いまだにかなりの金融引き締め(政策金利引き上げ)を行っていることから、NZ-USDがかなり上昇している。

南アフリカランド

新興国通貨も、上記のとおり米ドルの一人負けの様相から、南アフリカランドだけでなく、メキシコペソも含め上昇(政治がらみの強いトルコリラは置いておく)。

先週はレンジ相場ながら、下目で買いスタンスと言ったが、このチャートのとおり「買い場が無え…。」

筆者も何度かロングポジションの益出しの誘惑に駆られながらも、なんとかガチホ。天井を見極めて益出し待ちです。

その他商品

金🥇

金は州内上昇したものの、週末にかけて米小売り指標等の経済鈍化の見方から、金融引き締めの緩和期待⇒株等のリスクマネーへの資金流入 の動きから、ディフェンシブ商品である金から、リスク商品へ資金が流れる動きとなったことで、優位な下落が見られた。

方向感としては当たりであるが、タイミングがうまくいかなかった(週中の上昇は読み切れなかった。反省)こともあり、微妙。

原油

原油は正直🎯大当たりに近い当たりかな(なので、記号だけ大当たりにした)。

従前の下値から仕込んでいた原油ポジションが全てプラ転し、相応の含み益となった👏

足許直近のOPECで産油国が減産姿勢を示したみたい。

仮想通貨(主にBitcoin)は、SBI証券でチャートが出ないので省略…。

一応、チャートを見る限り、先週よりは上がっているため「🎯当たり」の判定。

これも、予想背景に書いたけど、米FRBを中心とした極度の利上げ姿勢が緩んできていることによる、引き締めの揺り戻しにより株や為替で起きているリスク資産への揺り戻しの一環だと思う。

そういう意味で、本当に予想通りだったといえるかな。

ただ、そもそも電力価格の高騰によるマイニング熱の収束、世界的な緩和政策の終焉により、仮想通貨自体も落ち着いており、良くも悪くもボラティリティ(変動性)が乏しくなっている。

したがって、敢えて他の商品よりも流動性の低い仮想通貨を積極的に売買する機運にはないように思われる。

実際、筆者自身も今年に入ってから仮想通貨の売買をしておらず、過去に買った現物をひたすら放置している。

今週の相場観

まず、大きな相場観でいうと、冒頭の投資スタンスは変えない。現在の4月中は、ステイでいいだろう。

引き続き、足許のアノマリーに沿って、『節分天井・彼岸底』それと『Sell in May』である。

彼岸底となった3月下旬からSell in Mayで売るべき5月GWまでの間である今は、相場が上がりやすい時期なのではないかと考えている。

特に国内の場合は、年度初めということで、この時期にある程度利回りベースの収益を確保して、その後はなるべく余裕をもって運用したいという、機関投資家の心理が働きやすく、引き続き全体的にリスク資産が買われやすい傾向にあるとみる。

株式見通し

上記の相場観をベースとして、月内において株式は引き続き堅調と考えている。

年度初めのリスクオン相場のアノマリーは4月内は続くとみている。

ただ、押さえておきたいのは新興系・テック系ではなく、割安株(鉄鋼、銀行系)を優先したい。

米国株においても、株式は堅調。

上記にも書いたが、足元の経済指標の伸び鈍化から、米経済の停滞が懸念される中、米FRBが思ったように金融引き締めができなさそうという見方から、株式をはじめとしたリスク資産にはしばらく追い風が吹くとみているためである。

こちらの留意点としては、NASDAQを避け手堅いS&P、もしくは大型株に振るならダウ工業平均で攻めるのもいいだろう。

というのも、引き続き米FRBによる金利上昇により、新興系企業の負う借入負担等のファンディングコスト上昇や、世界的な物価高、金融引き締め策のもたらす経済の成長鈍化の影響をまともに食らうのも、新興系・テック系が急先鋒だからである。

【以下、前回と同内容】

~アノマリーと3ファクターモデルのコラボレーション~

なお、株式の種類としては国内外ともにバリュー・大型を特に優先したい。

というのも、証券アナリストの筆者としては個別株式を選定する上で、証券理論にある「3ファクターモデル」(※)はかなり有効と考えている。

※株式は大まかに、①大型・小型、②バリュー(割安)・グロース(成長)、③株式市場自体の期待収益性 に分けられ、その時期ごとにパフォーマンスに偏りが出るとした理論

筆者の仮説として、金利低下時は ①小型、②グロース がアウトパフォーム(高い収益)する一方で、昨今の金利上昇局面は、その逆になるのではないかと考えている。

例えば、コロナ下の下では、各国の大規模な緩和策によって、政策金利が大幅に低下した結果、ITや半導体系の小型グロース株が躍進し、米国株式市場でもダウ工業30種平均よりも、NASDAQが大幅上昇したのは記憶に新しいかと思う。

その後は、FRBの緩和停止・大幅利上げに転換した結果、NASDAQは大幅低下した一方、ダウはそれなりに堅調となっている。

また、日本国内でも最近は長年見放されていた低PBRの銀行株や鉄鋼株が活況となっていることにも注目したい。この流れは、4月のプチ好況時にも引き続き継続するのではとみている。

為替💵

為替においては、主には米FRBの動向次第、ということでスタンスは維持。

(以下、下線部を前回から変更)

今までは、コロナ明けによるリベンジ消費やウクライナ戦争による原油・商品価格の上昇による世界的な物価上昇による景気減退を抑制するために、FRBがかなりのペースで政策金利を上げてきたが、ここ最近は①物価上昇が一服する気配が出てきたこと、②金利の過度な上げ過ぎによる景気悪化の責任を問われかねない ことから、いままでどおりの金利上昇をかなり警戒しヒヨってきている。

これにより、一時155円付近にまで達していたドル円も、127円付近まで一気に低下した後、137円まで再浮上したり足許130円台に低下したりなど、方向感のない展開が続いている。

足許4月は未だ先が見通せず、当面は0.25%か0%の利上げ停止か、の議論が続きそうだったが、足元の経済指標の鈍化を受け、次回FOMCは0.25%の利上げの見方が上昇している模様…。

したがって、140円までの円安はないし、125円までの円高もないだろう。よって131円~135円までのレンジをウロウロすることになるかと思う。多分。

(前回よりレンジを円安方向にやや修正。)

足許の経済指標の結果を受けて、円高より円安への急激な動きに注意したいところ。

先週うまくロングが組めなかったこともあり、レンジの下付近ではしっかりロングを組んでいきたい。

一方で、新興国を中心とした高金利通貨は、それ自体の需給もさることながらドル高・ドル安の影響が大きくなってきている。

金利上昇の影響でドル自体、新興国並みに金利を生む通貨となっているため、ドルが買われれば新興国から資金が引き上げられてドル資産に移る構図が増えているためである。

したがって、戦略としてはドル、高金利通貨ともに、レンジの下で勇気をもって買って、高金利メリットであるスワップポイントを享受し、レンジ高めに至ったタイミングで思い切って手放す戦略が好ましいだろう。(なかなかうまくいかないけど…)

その他商品等

🥇は、週末の下落の流れを引き継ぐ形で、下落基調とみている(前回から不変)。

4月いっぱいは、とりあえずリスクテイク相場とみているため、とりあえず金は月内は弱気姿勢とする。

原油⛽は、引き続き上昇とみている。

足許の西側軍事筋の見方では、ウクライナ戦争は2024年まで続くとされており、直近OPEC会議での産油国の減産もあって、原油需給は引き締まった状況が続き、価格上昇が継続する展開となろう。

仮想通貨は、かつての参加者がいないこと、流動性が低く読み切れないことから様子見。(やるとすれば、リスクテイク相場ということで押し目を買いに行った方がよいかな…)

  • B!