当該ブログでは投資といいながら、実のところクラウドファンディングがメインの記事内容になっていたことに薄々気付いてきた。
筆者も仕事をしながら、しかも気が向いたときにダラダラと健康系や旅行系を交えながら、投資とは関係のない話題に逸れながらも続けてきた。
そんな中、読者の方々の動向を分析すると、やはりクラウドファンディング関係の記事の閲覧数が多いということは、こちらの関係に関心をお持ちであるということがようやくわかってきた(いい加減気付けよ…)。
なので、前回から大分経ってしまったが、ようやく続編を書かせて頂きたい。
今回は、ソーシャルレンディングを主としたクラウドファンディングを始めて、早1年余りが経った時点で振り返りをしたうえで、今後の投資方針について改めて考えたい🤔
前回まで(2社撤退方向)👞
当初は、①SBIソーシャルレンディング、②クラウドバンク、③クラウドクレジットで開始した。
しかし、
①:融資資金の目的外使用が発覚し金融庁処分の末、業者自体が業界から撤退
③:投資先の海外企業がコロナ禍を理由に2社が期日延長となり、元本が返済されていない
となったことから、①③は既存の案件を回収次第、撤退方向で新規案件取組みは停止している。
一方、なんだかんだ怪しい案件はありつつも、着実に期日以内に元本返済を100%続けているクラウドバンクだけは継続することにした。
【クラウドファンディング編その1 最初は3社から始めた】
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クラウドファンディングの話
日々、資産拡大を目指している中、最近はクラウドファンディング(後述)の資産割合をもう少し増やしたいと思っている。 そこで、投資手段の選択肢の ...
【クラウドファンディング編その2】
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SBIソーシャルレンディングの不透明感
(注:後日、事実検証をしたうえで記事掲載当初から記述を一部削除しております。) 前回の記事で投資の一環として、ソーシャルレンディングをしてい ...
【クラウドファンディング編その3】
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クラウドファンディング【紹介3社の経過報告】
筆者自身も表記クラウドファンディングに取り組んでいるため、過去に投資先のクラウドファンディング業者や、その中の1社であるSBIソーシャルレン ...
2社の直近状況
SBIソーシャルレンディングは、この11月に全てのファンドの元本償還が完了し、例のソーラーファンド2銘柄以外はちゃんと配当を出して完了している。
色々とゴタゴタしたが、最終的に元本の棄損はゼロで済んだ。SBIグループ、すごい。
とはいえ、当のSBIソーシャルレンディング自体が、新規案件の取り扱いをやめて自ら暖簾を下ろしてしまっているので、強制的に取引は金輪際終了。
初めてのソーシャルレンディングだったけど、色々とお世話になりました。
SBIグループのブランドと顧客に損を出させない執念的な熱意と厚意を強く感じたのが印象的だった。機会があれば、また同グループにお世話になりたい。
一方、筆者保有の3ファンドで元本償還が当初予定していた期日通りに実施されない事態に陥っているクラウドクレジットだが、この夏に期日延長が決まっていたマイクロローン事業者ファンド(IDF社向け)のうち1件が分配金をちゃんと払ったうえで全額償還されてきた。
とはいっても、このクラウドクレジットが取り扱う案件は ①海外案件 ②貸付先企業への信用貸し(無担保) ③既存の複数ファンドで期日延長が横行している 状況で、償還されてきたとはいえ償還資金を当社の似たようなファンドに再投資するのは、あまりにもリスクが高い一方で、利回りが低い(国内に比べれば高い方だが)。
要はリスクに対するリターンの水準が見合わないので、投資資金を回収次第、撤退方向で引き続き進めたい。
なお、期日延長案件がなくなって、かつ利回りがちゃんと高い水準に是正されるようなら考えるけど、今はちょっとムリかな…🤔
あくまで、一度に大金を突っ込まないよう注意…
結果検証🤔
結果として、3社中2社撤退でクラウドバンクの1社だけ継続というのは、どちらかというと「失敗」だったのかもしれない。
じゃあ、ソーシャルレンディング投資を手を付けなければよかったのかというと、そうとは思わない。
実際に自身の資金を投じないと、投資実行後の案件の状態もちゃんと見ないし、SBIやクラウドクレジットの案件周りの情報もしっかり勉強する機会になったと思うし、そこそこ詳しくなった(前向き
ソーシャルレンディングの業者&案件を見極める目が強化・養われた面も大きいし、今後もこの手の投資を継続するうえで、より損失を回避する確率が減ったと思えば、充分な先行投資だったと思っている。
結局、人生は経験がものをいう
なぜなら、当の撤退方向の2社では元本の棄損が発生していない(ただし一部で期日延長は発生)。むしろ、2社で投資したほとんどの案件で、定期預金をはるかに超える利回りの利息を得られた。
実は損失案件もあった💀
一方、ここで白状しておくけど、継続方向のクラウドクレジットで1件だけ棄損が発生している。
それが、このファンド。
まずは当該ファンドの運用報告書(拡大できます)をご覧いただきたい。
オーストラリアの不動産に係るファンドなんだが、為替による損失が発生したらしい。クラウドバンクからはメールによる通知など一切なく、いつの間にかしれっと損失が発生したまま、人知れず投資期間完了になっていた。
全ファンドにてデフォルト実績のないことを最大のウリにしているクラウドファンディングだが、このファンドでは、がっつり「当期損失」=棄損 が発生している。
これは何だ?ということで、今まで使ったことのないお問い合わせフォームから遠慮なく照会させてもらった。その回答がコチラ(拡大できます)↓
問い合わせに対する回答は、思っていた以上に丁寧で情報量も相応の素晴らしい回答だった👏
要は、赤線2つ目の次の「」にあるように「最初の投資案内の際によく見ろよ。赤字で書いてあるじゃないか」ということらしい。どれどれ…
😱がっつり記載してある…・゚・(ノД`)・゚・。次回からは気を付けます…😭
結果は、投資元本¥84,000に対し、▲2,085の損失で投資期間利回りは▲3.52%という結果…。海外案件ということで警戒していたこともあり、投資資金を少なめにしていたのが不幸中の幸い…
ということで、今後クラウドバンクで海外案件をする際には、投資案件ページ左下の赤字の注意欄の有無はしっかりチェックしていきたい。
ちなみに、現在投資中の香港案件に為替リスクがないのか確認したところ、先のオーストラリアのような為替リスクにかかる注意書きが無かったので、円建てで運用しているか、為替ヘッジしているかで香港ドルに係る為替リスクもないようだ。
そもそも、貸付先の親会社が国内の大手広告代理店ケイレツなので、デフォルトする心配は思った以上にないと判断している😎
そういう意味では、ほとんどの案件が安定して配当と元本を返済しており、引き続き安心感のある業者といっていいのではないかと思う。
筆者は引き続き、当社を使っていくつもりだ。
運用先の確保が課題
さて、当初3社で取り組んで開始したクラウドファンディングだが、開始1年そこらで2社の撤退という結果になった。
今のところ、トータルでの損失は出ていないので取り敢えず良しとしたいが、それ以上に問題となるが振り向けるはずだった案件がなくなったことによる運用先の確保である。
余剰となった資金は、他の株式やFX等の証拠金に充てればいいという意見もあるが、先般お見せしたように、筆者はリスク管理&分散の観点から、運用ポートフォリオの適切な配分の維持を重要視している。
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資金運用における資産配分と税金について
「投資と生活改善」と銘打ちつつ「生活関連」の記事ばかりで、当初のテーマがぼけてきた感があるので、「いかにも投資」的な話題に軌道修正したい。 ...
一部の資産カテゴリーでいくら高いパフォーマンスを上げても、資産配分が偏ってしまうと思わぬ爆損を被ることに繋がりかねない。
ソーシャルレンディングを含むクラウドファンディングのポートは、あくまで全体で言うと下の円グラフでいうと左の黄色部分くらいにとどめておきたい。
結局、前回と同じ感じのフリになってしまったけど、次こそは今夏から新規先で手掛けたソシャレン業者を紹介していければ…